藤井晴美|HARUMI FUJII
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1949 年、兵庫県尼崎市生まれ。詩人、映像作家。1964年頃より『現代詩手帖』などに詩を投稿しはじめる。1972年~1978年、友人と詩誌『時々は地下鉄』を発行。1979年、イメージフォーラム映像研究所修了(第2期生)。2期生数名と実験映画誌『がいえ』(1979年~1982年)を発行する。映像作品においては、作者の精神状態をそのまま画面に表出したような不安定なカメラワークや、性的・暴力的なモチーフが繰り返し引用されるサド的な世界観を特徴としており、その作風は一部の映画評論家から「個人映画の孤独を最も体現した映画」と評される。主に、イメージフォーラムのシネマテークやフェスティバル、また自主上映をはじめとした実験映画・個人映画の上映会において自作を発表。2019年、第8回エルスール財団新人賞(現代詩部門)受賞。代表的な映像作品に『不可能』(1979)、『スナップショット』(1988)、『RUSH』(1990)など。また、詩集に『おおぼく、クリスティーヌよ』(1975)、『夜への予告』(2015)、『イブニングケア』(2019)、『never』(2024)などがある。
Born in 1949. In 1979, graduated from Image Forum Institute of Moving Image. He began his artist career in the 1970s as a poet and a filmmaker. His works are characterized by camerawork that seems to express the inside of himself, and the many references to sexual and violent motifs. And his style has been described by some film critics as “Baudelaire’s cinema”. He presented his works at the Image Forum Cinematheque/Festivals, and other experimental film screenings. His films include: Impossible [不可能] (1979), Snapshot[スナップショット] (1988), RUSH(1990).
| 不可能 (1979, 8mm, color, 26 min)
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| 陰極 (1979, 8mm, color, 21 min) *silent
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| lim (1980, 8mm, color, 26 min) |
| 下剤の彼方、爆発する幼稚園 (1981, 8mm, color, 42 min) *silent
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| コアセルヴェート (1982, 8mm, color, 22 min) |
| 私が私のmedium (1982, 8mm, color, 17 min) |
| 私が私のmedium(16ミリブローアップ版) (1982, 16mm, color, 13 min) |
| 家庭の国 (1983, 8mm, color, 9 min) |
| 夢はとちってつばを吐く (1983, 16mm, color, 15 min) |
| まがった指のドラクロワ (1984, 16mm, color, 14 min) |
| ハロペリドール (1985, 16mm, color, 19 min) |
| 乱数詩篇 (1987, 16mm, color, 5 min) |
| ルーチンの間隙 (1988, 16mm, color, 5 min) *silent
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| スナップショット (1988, 8mm, color, 17 min) |
| 余はいかにして抹殺されたか (1989, 16mm, color, 26 min) |
| 鐘が鳴りますキンコンカン (1989, 8mm, color, 5 min) |
| RUSH (1990, 16mm, color, 17 min) *silent
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| DETAIL (1991, video, color, 20 min) *silent
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| 思い出のランボー (1992, 8mm, color, 9 min) *silent
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| グロテスク (1993, video, color, 14 min) |
| 監禁 (1994, video, color, 18 min) *silent
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| PRESENCE (1995, video, color, 24 min) |
| セルフポートレイト (1996, video, color, 20 min) |
詩集:
| おおぼく、クリスティーヌよ (私家版、1975年) |
| 生殖器だけが機械の、麗しい彼女 (私家版、1980年) |
| 破綻論理詩集 (七月堂、2010年) |
| 今、ミズスマシが影を襲う (七月堂、2012年) |
| おもちゃの映画 (七月堂、2014年) |
| 夜への予告 (七月堂、2015年) |
| グロッキー (七月堂、2016年) |
| 下剤の彼方、爆発する幼稚園 (七月堂、2017年) |
| 電波、異臭、工学の枝 (七月堂、2018年) |
| 大顎 (七月堂、2018年) |
| 量子車両 (七月堂、2018年) |
| 無効なコーピング (七月堂、2019年) |
| イブニングケア (私家版、2019年) |
| マスキング (私家版、2021年) |
| ぼくは彼女とモザイクになってスチャラカ (私家版、2022年) |
| スカタン・パッケージ (私家版、2022年) |
| never (七月堂、2024年)
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